2024年パリオリンピック期間中に、初めてフランス大統領官邸エリゼ宮の美術館がオープンしました。
7 月 24 日にエマニュエル マクロン大統領夫妻によって公開式が行われ、一般公開が7月30日から始まりました。
エリゼ宮のすぐ前で、美術館内には、カフェやブティックもあり、カフェではエリゼ宮が選んだ一流シェフのパティスリーや、アラン・デュカスのチョコレートなども味わえ、なんと入場料無料 !
今後の観光スポットとなること間違いなしです。詳細をお伝えします。
「ラ・メゾン・エリゼ」の行き方・アクセス
エリゼ宮そのものは、毎年9月のヨーロッパ文化遺産の日にのみ一般公開されていますが、その人気の高さから予約がすぐに埋まってしまうのが常です。
しかしエリゼ宮を訪れることができなくても、エリゼ宮の内部を再現した美術館ができたのは嬉しいニュースです。
さらに無料で入場することができます！
エリゼ宮の真向かいにあった、ウェディング ドレス ブティックを改装してできたこの新しい美術館は、600平方メートルの広さで、カフェやブティックもあります。
入口が質素で看板も何もないため分かりにくいですが、エリゼ宮のすぐ前にある美術館というとこもあり、入口には警察官がいて、セキュリティゲートを通った後入場できます。
9月から混み具合によっては、公式サイト ( 英語版もあります) から予約制となります。訪問を計画する際には早めの予約をお勧めします。
場所 La Maison Elysée : 88 rue du Faubourg Saint-Honoré 75008 Paris
開館日と時間 : 火曜日 - 土曜日 11時～18時30分 ( 最終入館時刻17時30分 / カフェ18時まで)
地下鉄 : 9号線 Saint-Philippe-du-Roule 9, 13 号線 Miromesnil,
「ラ・メゾン・エリゼ」展示室
入口にあるブティックを通過すると、マクロン大統領夫妻が世界各国首脳を迎えている様子や、フランス革命記念日の朝のパレードを紹介するスクリーンが現れます。
その横にエリゼ宮で使われている食器やカトラリー、フランス共和国親衛隊の制服が展示されています。
「メゾン・エリゼ」の中でも特に注目されるのが「サロン・ドレ Salon doré 」1958年以降の大統領執務室の再現です。
歴代大統領デスクの前で写真を撮れるいい機会です。
そしてエマニュエル・マクロン大統領が受け取った贈り物のコレクションを見ることもできます。
展示されている各贈り物は、モザンビークの木彫り像、インドのリュート、ルイヴィトンのブローチ、エルメスのスカーフなどの他、2021年の東京オリンピックで贈られた、日本の漫画家尾田 栄一郎作「ONE PIECE」の特製イラストも展示されています。
他にも、巨大な3Dスクリーンが設置された部屋で、エリゼ宮の歴史についても知ることができます。
「ラ・メゾン・エリゼ」のカフェ
2階に上がるとカフェがあります。ケーキーやチョコレート、ドリンク中心のカフェでランチはありませんが、パティスリーはフランスの誇る一流シェフが手がけたものばかりで、ドリンクも一流品です。
エリゼ宮のパティシエチームが手がけたデザートは、シェフ ファブリス・デスヴァーニュ（フランスの最優秀職人、ボキューズ・ドール受賞）の指導の下で創作されています。
他にもアラン・デュカスのチョコレートやビスケット、夏の季節には、パリで手作りされたアイスクリームやシャーベット、冬にはアラン・デュカスのチョコレート工房が特別に調製したホットチョコレートが味わえます。
がエリゼ宮用にブレンドした、ハーブティーが味わえます。
コービーは南仏アルプス・マリティームで焙煎された「マロンゴMalongo 」コーヒー。
そしてフルーツジュースは、評判の高いパトリック・フォンの、地元で収穫された旬のフルーツを使用して作られています。
スイーツの値段も一流シェフのケーキとしてはリーズナブルな値段で、9€～12€、コーヒーは 3,5 €から、クスミティーは 6€、一流ブランドのコービーや紅茶を飲めることを考えると、利用価値があります。
ラ「メゾン・エリゼ」ブティック
ブティックには、トリコロールカラーのフランス製の記念品がたくさんあります。
食器やマグカップ’などテーブルアートから、ビスケットや紅茶、アクセサリーやトートバッグ、文具まで、多彩な商品が販売されています。
さまざまな価格帯でフランスの魅力を感じられるアイテムが揃っているので、予算が限られている方でも、7ユーロのトリコロールブレスレットや、4ユーロのボールペンなど、お土産にもなりそうです。
私のおすすめは、ブルターニュ産のビスケット 「ラ・トリニテーヌ（la Trinitaine)」、同じブルターニュ産で「ラ・メール・プラール」のビスケットはあまりにも有名ですが、こちらはトリコロールカラーの缶に、フランス共和国大統領と書かれロゴが入っています。
値段も12€とリーズナブルです。
お土産品は、他にもパリのギャラリーラファイエットや、マレー地区のBHV デパートでも売られていますが、品数の多さや、やはりエリゼ宮美術館を訪れた後に買った方が思い出に残りますね。
有料ですが、エリゼ宮デザインの紙袋にも入れてくれます。レシートも 「LA MAISON ELYSEE」 と書かれロゴ入りになっています。
まとめ
「ラ・メゾン・エリゼ」は、フランスの歴史と文化を体験しながら、一流シェフのスイーツも楽しめる場所です。
エリゼ宮の歴史的な背景を学びつつ、贅沢なスイーツを味わえるこの施設は、今後のおすすめ観光スポットです。
