パリは12月から1月にかけてが、冬の寒さが本格的になる時期ですが、観光を楽しむコツさえ知っていれば快適に過ごせます。
この時期のパリは、気温の低さに加えて曇っている日が多いですが、街並みは落ち着いた美しさを見せてくれます。
また、1月限定のイベントやセール、観光地を効率よく楽しむための服装や準備についてもお伝えします。
パリの1月の天気と気温
1月のパリは、平均気温が約3〜8℃と低く、冬らしい寒さが続きます。
また、雪が降ることは稀ですが、曇りがちな日が多いのが特徴です。
湿気のある寒さに対応するための防寒対策が重要です。
1月のパリでおすすめの服装
寒いパリで快適に過ごすには、防寒をしっかりと意識した服装が必要です。
また冬に限らず、晴れていても突然雨が降ることがあります。折り畳みの傘があると便利です。
• アウター: 厚手のコートやダウンジャケットがおすすめ。フード付きのものや、風を防ぐ素材のものが特に役立ちます。
• インナー: ヒートテックやタートルネックのニットを重ねると暖かく過ごせます。
• 靴: 厚手の靴下で足元を暖かくし、防水性のあるブーツや、冬向きのスニーカーが便利です。
• アクセサリー: 手袋、マフラーを忘れずに。帽子もあると便利です。
• マスク : フランス人は風邪をひいていてもマスクをする習慣がなく、新型コロナも収束し、マスクをしている人は殆どみかけません。密閉された室内 ( 公共交通機関 など) で風邪をひいている人が近くにいる時は、マスクがあると便利です。
• サングラス : パリの冬は曇りが多いですが、晴れている日はサングラスがあると便利です。フランス人は天気の良い日は季節に限らず日光浴をするため、サングラスを着用しています。
南仏に旅行する場合は、天気の良い日が多く暖かいためサングラスは必須です。
1月に楽しめるパリのイベント
ガレット・デ・ロワ (Galette des Rois)
1月のパリで楽しめる伝統行事のひとつに「ガレット・デ・ロワ」があります。これは、キリスト教のエピファニー(公現祭)を祝う習慣に由来するフランスの伝統菓子です。
エピファニーは通常1月6日ですが、フランスでは1月最初の日曜日にガレット・デ・ロワを家族や友人と楽しむことが多いです。
また、1月中はパン屋やパティスリーの店でガレットが販売され、多くの家庭や職場でも楽しむ習慣があります。
ガレット・デ・ロワは、アーモンドクリームをパイ生地で包んだシンプルで香ばしいお菓子です。
南仏では、パイ生地の代わりにブリオッシュ生地で作られ、砂糖漬けフルーツが飾られているのが特徴です。
内部には「フェーヴ」と呼ばれる小さな陶器製の人形やアイテムが隠されています。このフェーヴを見つけた人は「その日の王様・女王様」として、紙の王冠をかぶるのが伝統です。
この伝統はローマ時代の「サトゥルナリア祭」に遡ります。くじ引きで決まった「偽の王」を祝う風習がキリスト教に取り入れられ、現代の形になったとされています。
冬の大セール(Soldes d’Hiver)
1月初旬からスタートするフランス全土で行われるセールは、パリでも注目のイベントです。
セールは毎年子供の学校が休みである水曜日から開始され、2025年の冬の大セールは、1月8日から2月4日まで4週間です。
この期間は毎年フランス政府によって公式に決められます。
高級ブランドから小さなブティックまで幅広い店舗で、50 %以上の割引が行われ、掘り出し物を見つける絶好の機会です。
その他の1月の楽しみと快適に過ごすコツ
1月のパリでおすすめの観光や体験を紹介します。
イルミネーション: 一部のクリスマスイルミネーションは1月初旬まで継続されるため、冬の夜を彩る景色を楽しめます。
暖かい飲み物: ホットチョコレートやヴィンショー(ホットワイン)は寒い日の観光にぴったりの飲み物です。カフェで温まりながらパリの冬を満喫できます。
美術館巡り: 寒い季節には暖かい美術館でアートを楽しむのがおすすめです。ルーヴル美術館やオルセー美術館のほか、小規模な美術館も魅力的です。
美術館や一部の観光地、特に5年半の修復工事後、再オープンしたノートルダム大聖堂は、混雑を避けるために事前予約が可能です。寒い中で並ばずに済む方法を選ぶと快適です。
公式サイトや、以下アクティビティサイトを利用して、事前予約をおすすめします。
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