パリ5輪開会式のクライマックスで、フランス人の柔道家テディ・リネールさんと、短距離ランナーのマリー・ジョゼ・ペレクさんが聖火を点火し、金色に輝く気球が夜空を舞い上がったシーンは、見事でした。
この特別な「聖火台」は、フランスのデザイナー、マチュー・ルノールさんによってデザインされたもので、オリンピックの歴史上初めて、フランス電力会社のおかげで、電力で点灯します。
日中は公園に設置され、夜になると空に浮かびます。
オリンピック開催期間だけではなく、パラリンピック開催中も見ることができます。
パリ滞在の機会があれば、ぜひご覧ください。詳細をお伝えします。
「空飛ぶ聖火台」のアクセスと期間
場所はルーヴル美術館とコンコルド広場の中間にある、チュイルリー公園です。大きいため遠くからでも見えます。
展示期間 : 7月27日~8月11日 / 8月29日~9月8日
この期間、毎晩日没後(21時30頃) から午前2時まで、地上60メートルのパリ上空を飛行します。
(注意) 日没後でも、風が強い日や天気が悪い時には、かなり待つことがあります。最悪キャンセルの場合もあります。
地下鉄 : 1号線 Palais Royal - Musée du Louvre ( Tuileries と Concorde 駅は 9月1日まで閉鎖)
カルーセル凱旋門がある、カルーセル広場側の入口です。
聖火台を近くで見るには?
7月27日から8月11日までと、 8月29日から9月8日までの 毎日11時から19時まで、10,000人が聖火台に近寄ることができ、15分ごとに300人が入場可能です。
しかし大勢の人が来ると予測されるため、同時に入場できる人数は 3,000 人に制限されています。
近くから見るには、公式サイト( 英語版あり) から事前予約が必要ですが、大人気のため、既に予約不可能な状態となっています。
しかし朝8時頃サイトに接続すると、その日だけ空いている時間帯が予約可能な場合もあります。
当日残っている分を、調整しているためだと思われますが、大勢の人が接続するせいか待機時間が長い時もあり、入力後予約不可能と表示されることもあります。
予約できなかった場合も、近寄ることはできませんが、写真を撮ることはできます。
特に人気なのが、日没後に空に舞い上がる時で、大勢の人がその様子を写真に撮ろうと集まっています。
夜のため、公園内に入ることはできません。
機会があればぜひお楽しみください。
オリンピック後からパラリンピック開始までとその後
オリンピック終了と同時に聖火は消えますが、そのままパラリンピック開始まで、チュイルリー公園に展示されています。
パラリンピックは、聖火台と一直線上にある、シャンゼリゼ通りとコンコルド広場で行われるため、この聖火台が会場からも見えます。
パラリンピック終了後、大人気となったこの聖火台をパリ市長は、パリ市内に残すことを希望しているようですが、最終決定はパリ市ではありません。
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