パリ観光で絶対訪れたいルーヴル美術館。しかし30万点以上の作品があり、全ての作品を一日で見て回ることは不可能です。
時間がない場合は、おすすめ展示室、絵画や彫刻を優先に見てまわることになりますが、日によって閉鎖されている展示室もあります。
そして大人気「ナポレオン3世の居室」のように、閉鎖の予定がなくても閉鎖されてしまう展示室もあるのです。
入場料が上がっても人気ナンバーワンのルーヴル美術館ですが、せっかく入場料を払っったのに、見たい展示室が閉鎖されていてはがっかりです。
閉鎖を避けるための注意点、基本情報、見どころをお伝えします。
ルーヴル美術館基本情報
ルーヴル美術館は予約なしでも入場できますが、予約者が優先されるため、事前にチケットを購入しておかないと、入場まで長時間待つ可能性があります。
館内は非常に広く、鑑賞に多くの時間と歩行が必要なため、待ち時間が長いとさらに疲れてしまいます。
そのため、スムーズに入館するためにも、事前にチケットを購入することを強くおすすめします。
チケットは公式サイト(英語かフランス語・変更や返金不可能) か、アクティビティを利用しても購入できます(日本円・返金可能あり)。
多くの美術館や凱旋門等のモニュメント、ベルサイユ宮殿なども訪れる予定の場合は、【パリ ミュージアム パス】を利用した方が便利で絶対お得です。
開館日 / 時間
月曜、木曜、土曜、日曜日 : 9時~18時 水曜、金曜日 : 9時~21時
閉館日 : 火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料
大人 22 € / 18 歳以下 無料 (身分証明書要)
毎月第1金曜日の夜18時以降と、7月14日は無料
入場入口
① Pyramide ガラスのピラミッドのある入口
この入口がメイン入口で、チケットを既に予約して購入している人、チケットをまだ購入していない人、身体障害者にも対応しています。
② Carrousel : 99 rue de Rivoli 75001 Paris リヴォリ通りにある入口
ピラミッドの入口より空いていますが、グループやチケット購入済みの人しか利用できません。
地下鉄 : 1,7 号線 Palais -Royal- Musée du Louvre
ルーヴル美術館訪問時の注意点
ルーヴル美術館は、曜日によって閉鎖されている展示室があります。
せっかく入場料を払って行ったのに、見たい展示室が閉鎖されていては損した気分になりますね。
閉鎖される展示室は、曜日によって違います。
公式サイトで情報を確認してから予約をすると便利です。
サイト左側の曜日をクリックすると閉鎖されている展示室がわかります。
ナポレオン3世の居室 注意点
ルーヴル美術館の見どころの一つである、ナポレオン3世(ナポレオン・ボナパルトの甥)の居室として使われ、赤いベルベットの壁や金箔が施された家具、華やかなシャンデリアなど、19世紀のフランス宮廷の贅沢な装飾が特徴の美しい居室です。
サイトで「オープン」と記載されていても、閉まってしまうことがあるため要注意です。
私はこの居室の写真を撮るために、見学できる曜日を確認して行ったにも関わらず、閉まっていたことがあります。
驚いて美術館の人に聞いたところ、この部屋の気温が上がると閉めてしまうそうです。
季節の問題ではなく、よく見ると窓が、南と西向きにあります。天気のいい日は、日が当たり部屋の温度が上がるため閉鎖するようです。
午前中は開いていたと言っていたため、特に天気のいい日は、午前中の訪問をおすすめします。
ルーヴル美術館の見どころと各階案内
かつては王宮であった建物が、フランス革命によって1793年から美術館となったルーヴル美術館。
あまりにも広いため、一日で全て見るのは不可能です。
リシュリュー、シュリー、ドゥノンの3つの翼の中からおすすめ作品や展示室を選んで周るのが、効率の良い周りかたですが、一番混むのはやはり「モナ・リザ」の前です。
絵画が小さく、柵で近寄れず人の渦ですごいため、午前中早くに「モナ・リザ」を先に見ることをおすすめします。
「モナ・リザ」のあるドゥノン翼の1階(日本の2階)にはおすすめの作品が多く展示されています。
地下2階
受付や、チケット売り場、ショップや案内のある階で、ルーヴル美術館内の案内地図はこの階の「INFORMATION」と書かれた場所に 置いてあります。
とても便利なのでぜひご利用ください。
ここで3つの翼各入口が分かれています。行きたい翼を選び、チケットのQRコードをスキャンして入場しますが、無料の場合は証明書提示を要求されます。
地下1階
ルーヴル宮の歴史、イスラム美術、古代ギリシア美術、ヨーロッパやフランスの彫刻が展示されています。
彫刻家ギヨーム・クストゥーによって18世紀に制作された馬の彫像で、ルイ14世のマルリー城に置かれていた「マルリーの馬」や「聖マグダラのマリア」の彫刻はこの階です。
地上階
古代オリエントやエジプトの美術、フランスやヨーロッパの彫刻が多く展示されています。
ルーベンスの手によるバロック絵画の傑作で、キリストが十字架から降ろされる場面を劇的に描いている「十字架から降ろされたキリスト」や若者マルケレスの美と苦悩を表現した「マルケレスの像」他、古代ギリシャの彫刻の代表作で、美の女神アフロディーテを表した「ミロのビーナス」はこの階の、シュリー翼にあります。
1階(日本の2階)
この階には必見の見どころ作品や展示室が集中しています。
紀元前2世紀の古代ギリシャの彫刻で、勝利の女神ニケを表現した「サモトラケのニケ」、微笑みの意味や背景に関して様々な説があるレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、ウジェーヌ・ドラクロワの1830年のフランス七月革命を描いた絵画「民衆を導く自由の女神」、ジャック・ルイ・ダヴィッドの大作で、ナポレオンが皇帝として戴冠する場面を描いた歴史画「ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」など著名作品が多く集まっています。
フランス王ルイ14世のために設計され、天井にはアポロンや他の神々を描いた豪華なフレスコ画が施されている、王の権威と栄光を象徴する空間「アポロンのギャラリー」は、この階のドゥノン翼にあります。
そしてナポレオン3世(ナポレオン・ボナパルトの甥)の居室として使われ、フランス第二帝政期の華麗な生活を象徴する部屋「ナポレオン3世の居室」はこの階のリシュリュー翼にあります。
2階 (日本の3階)
この階は北ヨーロッパとフランスの絵画が展示されています。
レースを編む女」や「いかさま師」、「浴女」などの絵画はこの階にあります。
絵画はその作品の背景や歴史が分かると鑑賞がより楽しくなります。
ルーヴル美術館を訪れる前に、展示作品について書かれている本を読まれるのもいいですね。
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