パリのおすすめ美術館6選:パリ在住者が選ぶ訪れるべき必見スポット

ルーヴル美術館

エッフェル塔や凱旋門と並び、パリの象徴ともいえるルーヴル美術館。

しかし、パリにはルーヴル以外にも必見の美術館が数多く存在します。

限られた滞在で全てを回るのは難しいため、訪れる前に見たい作品を決めておくのがおすすめです。

ここでは、パリ在住者が厳選した、特に訪れる価値のある6つの美術館をご紹介します。

ルーヴル美術館 Musée du Louvre

ルーヴル美術館, Louvre museum
ルーヴル美術館 © Soleilblog.net

ルーヴル美術館を訪れずにパリ観光は終えられないほど、この美術館は世界最大級の美術館として知られています。

総面積6万600平方メートル、所蔵品だけでも38万点以上。先史時代から19世紀までの美術品3万5000点近くと、すべての作品をじっくり見るには最低5日はかかると言われています。

しかし観光で滞在している場合は、他の美術館や観光スポットも訪れると不可能です。

見逃せない名画や美術品から見て回るのがおすすめです。

ルーヴル美術館は3つの翼 ( リシュリュー、シュリー、ドゥノン ) で構成されています。

その中で一番混むのがドゥノン翼にある「モナ・リザ」です。

ルーヴル美術館モナ・リザ, Louvre museum
「モナ・リザ」© Soleilblog.net

他にもドゥノン翼には、「民衆を導く自由の女神」「サモトラケのニケ」「ミロのヴィーナス」など有名作品が集中しているので、まず最初にドゥノン翼からご覧になることをおすすめします。

ルーヴル美術館サモトラケのニケ, Louvre museum
「サモトラケのニケ」© Soleilblog.net
ルーヴル美術館ミロのヴィーナス, Louvre museum
「ミロのヴィーナス」© Soleilblog.net

「サモトラケのニケ」を見た後、「モナ・リザ」の展示室の案内があるため、「モナ・リザ」の方向に行ってしまいますが、その反対側にある「アポロンのギャラリー」もぜひご覧ください。

ルーヴル美術館, Louvre museum
「アポロンのギャラリー」© Soleilblog.net

【入場料】

18歳以上22€ ( サイトで事前予約・購入する場合も22€ )
18歳以下無料 (身分証明書要)

毎日多くの観光客で混んでいるため、事前に日時を予約しチケットを購入しないと、入場するのにかなり待ちます。

2024年より料金変更後、当日窓口で購入するのも、事前にサイトで購入するのも料金が同じになりました。

毎月第1金曜日の夜18時以降と、7月14日 (革命記念日) は無料です。

楽天でもルーヴル美術館のEチケットを事前に予約購入でき、ポイントもたまります。

アクティビティのサイトでは希望通貨で支払い可能です。

Powered by GetYourGuide
あわせて読みたい
ルーヴル美術館
ルーヴル美術館 注意点と見どころ:入場前に知るべき情報ガイド

パリ観光で絶対訪れたいルーヴル美術館。しかし30万点以上の作品があり、全ての作品を一日で見て回ることは不可能です。 時間がない場合は、おすすめ展示室、 ...

続きを見る

住所 : Rue de Rivoli, 75001 Paris

メトロ : 1,7 号線 Palais Royal - Musée du Louvre

開館時間 : 9時00分~18時00分 ( 火曜日、金曜日以外 ) / 金曜日 9時00分~21時00分
最終入場時間は閉館時間の1時間前です。

閉館日 : 火曜日、1月1日、5月1日、12月25日

オルセー美術館 Musée d'Orsay

オルセー美術館, Orsay museum
オルセー美術館 © Soleilblog.net
オルセー美術館, Orsay museum
オルセー美術館 © Soleilblog.net
オルセー美術館, Orsay museum
オルセー美術館大時計 © Soleilblog.net

オルセー美術館のパンフレットはフランス式5階にある大時計の写真入りになっています。

絵画や彫刻同様この大時計はこの美術館のシンボルマークとなっているのですが、もとは1900年万国博覧会のために建てられた鉄道のオルセー駅兼ホテルでした。

その後徐々に機能を失い、1977年フランス政府が美術館にすることを決定し、1986年に完成し現在に至っています。

絵画、彫刻、写真、デザイン画等1848年から1914年にかけての、印象派、ポスト印象派の作品を中心に展示されています。

館内はかなり広いので、早く観ても半日はかかります。

午前中に行って途中で休憩がてら美術館の2階にある宮殿のようなレストランで食事をするのもいい思い出になります。

オルセー美術館
クロード・モネ 「草上の昼食」© Soleilblog.net
オルセー美術館
フィンセント・ファン・ゴッホ「ローヌ川の星月夜」
© Soleilblog.net

【入場料】

事前オンライン予約当日窓口
18歳以上16€14€
18歳以下無料無料
木曜日夜18時以降12€10€
毎月第一日曜日無料 ( オンラインで事前予約推奨) 無料

毎月第一日曜日は無料ですが、開館前から並ばない限り予約しないと最低2時間以上は待つことがほとんどです。

2022年10月の第一日曜日から公式サイトからの予約なしでは入場不可能なのでご注意ください。

人気の美術館で大変混み合うため、有料の日も事前に入場券を予約・購入することをおすすめします。

この美術館も楽天や、アクティビティサイトで事前にチケットの予約・購入が可能です。

Powered by GetYourGuide

場所 : 1 Rue de la Légion d'Honneur, 75007 Paris

メトロ : 12号線 Solférino RER C 線 Musée d'Orsay

開館時間 : 9時30分~18時00分 ( 月曜日、木曜日以外 ) / 木曜日 9時30分~21時45分 閉館日 : 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日

オランジュリー美術館 Musée de l'Orangerie

オランジュリー美術館,Orangerie museum
オランジュリー美術館 © Soleilblog.net

オランジュリー美術館はチュイルリー公園内にあり、モネ、ルノワール、マティス、セザンヌ、モディリアーニ、ピカソなど、印象派とポスト印象派の作品が展示されています。

しかしこの美術館でしか見られないのがモネの睡蓮の展示室。この絵をみるためにこの美術館を訪れるといってもいいくらいです。

8枚の睡蓮の作品が2つの楕円形の部屋の壁に大きく展示されていて、天井からは光が入り観賞用ベンチがおかれ瞑想の部屋とも言われています。

ルーヴル美術館やオルセー美術館と比べるとこじんまりとした美術館なので、ゆっくりと鑑賞できます。

オランジュリー美術館,Orangerie museum
クロード・モネ「睡蓮」© Soleilblog.net
オランジュリー美術館,Orangerie museum
クロード・モネ「睡蓮」© Soleilblog.net
オランジュリー美術館,Orangerie museum
ピエール - オーギュスト・ルノワール「ピアノを弾く少女たち 」
© Soleilblog.net
オランジュリー美術館,Orangerie museum
アメデオ・モディリアーニ「ポール・ギヨームの肖像」© Soleilblog.net

詳細はこちらの記事をご覧ください。

関連記事
オランジュリー美術館モネ睡蓮
オランジュリー美術館見どころ・入場料・アクセス

オランジュリー美術館は、パリ観光の際、ぜひ訪れてほしい美術館の一つです。 素晴らしいモネの代表作「睡蓮」だけではなく、ルノワール、マティス、セザンヌ、 ...

続きを見る

【入場料】

18歳以上12,50 €
18歳以下無料
金曜日夜18時以降10 €
毎月第1日曜日無料

ルーヴル美術館やオルセー美術館と比べると小さい美術館なので、事前にチケットを購入しなくても大丈夫ですが、週末やヴァカンスシーズンは混んでいるため、事前に購入したほうがいいかもしれません。

場所 : Jardin Tuileries, 75001 Paris チュイルリー公園内

メトロ : 1, 8, 12 号線 Concorde

開館時間 9時 ~18時

閉館日 火曜日、5月1日、7月14日午前中、12月25日

ピカソ美術館 Musée Picasso

パリピカソ美術館,Picasso museum
ピカソ美術館 © Soleilblog.net

パリの人気エリアマレ地区にあるパリ国立ピカソ美術館は、その名の通りパブロ・ピカソの作品を展示している美術館ですが、絵画、彫刻、陶器などの他、直筆の手紙や写真などその数は5000点と言われています。

作品は青の時代から、バラ色の時代、キュビスム、新古典主義、シュルレアリスムまで、ピカソの亡くなった1973年までの作品が年代順に展示されています。

絵画や彫刻などの作品だけではなく、ピカソの生涯も垣間見ることができる映画や写真などもあり、ピカソ自身の人生も知ることができる美術館です。

この美術館の建物はもと塩税の徴収官の邸宅であったため、「オテル・サレ(塩の館)」と呼ばれ、歴史的建造物としてパリ市に買収された後改修工事を経て、1985年に美術館として開館しています。

パリピカソ美術館,Picasso museum
パブロ・ピカソ「座った女性・マリーテレーズウォルター」© Soleilblog.net
パリピカソ美術館,Picasso museum
マリーテレーズウォルターとパブロ・ピカソの娘、「人形を抱くマヤ」© Soleilblog.net

「草上の昼食」と言えばマネですが、モネもピカソも「草上の昼食」を描いています。

パリピカソ美術館,Picasso museum
パブロ・ピカソ「草上の昼食」© Soleilblog.net
パリピカソ美術館,Picasso museum
パブロ・ピカソ「草上の昼食」© Soleilblog.net

【入場料】

18歳以上14€  ( サイトで事前予約・購入する場合は15€ )
18歳以下無料
毎月第1日曜日無料

ピカソ美術館公式サイトはこちらです。

場所 : 5 Rue de Thorigny, 75003 Paris

メトロ : 8号線 Saint-Sébastien - Froissart, Chemin Vert 1号線 Saint Paul

開館時間 : 火曜日 - 金曜日 10時30分~18時00分 / 土曜日、日曜日 9時30分~18時00分 (フランスの子供学校休暇中 9時30分~18時00分 )

閉館日 : 月曜日 1月1日、5月1日、12月25日

ディオール美術館 ラ・ギャラリー ディオール La Galerie Dior

ラ・ギャラリー ディオール, Galerie Dior
ディオール美術館 ラ・ギャラリー ディオール © Soleilblog.net

2022年3月にオープンしたディオール美術館「ラ・ギャラリーディオール」は、毎日予約客で殺到し大人気の美術館です。

ディオールファンはもちろん、ファッションに興味がなくても、芸術的な美しさが溢れる美術館には思わず心を奪われます。

ギャラリーを入るとすぐ脇に螺旋階段が見え、ショーウインドーにはディオールのミニチュアサイズの洋服や、バック、靴などが3階まで様々な色で展示されています。 

一番上の 3階 ( Niveau 3 )から展示室が始まり、2階の13 番目の展示室で最後となり、休憩のできるカフェも設置されています。

展示室にはディオールのアトリエもあり、フランス人の作品制作を見ることもできます。

特に印象的な展示室は10番目の「ディオールの舞踏会 Le Bal Dior 」。

舞踏会の模様を再現し、映像が朝から夜まで独自の音楽と共に移り変わり優雅そのものです。

ラ・ギャラリー ディオール, Galerie Dior
第10展示室 ディオールの舞踏会 © Soleilblog.net
ラ・ギャラリー ディオール, Galerie Dior
第10展示室 ディオールの舞踏会 © Soleilblog.net
ラ・ギャラリー ディオール, Galerie Dior
第3展示室 ディオールアリュール © Soleilblog.net
ラ・ギャラリー ディオール, Galerie Dior
第8展示室 ディオールのドレスを纏ったスター達
© Soleilblog.net

詳細はこちらの記事をご覧ください。

あわせて読みたい
Galerie Dior
ディオール美術館「ラ・ギャラリー・ディオール」完全ガイド:パリ観光で訪れたいスポット

パリのモンテーニュ通り30番地にあるディオール本店が、2年以上の改装を経て2022年3月に再オープンしました。 レストランやカフェ、宿泊施設も併設され ...

続きを見る

Dior store Paris
ディオール パリ本店「30 モンテーニュ」リニューアル・行き方、営業時間、店内やレストラン詳細

2022年3月に2年以上の改装工事を経てリニューアルオープンした「ディオール」パリ本店。 ブティックの横には、大人気のディオールの美術館「ラ・ギャラリ ...

続きを見る

【入場料】

大人14 €
10 歳から26歳、学生、教員(証明書要)10 €
10歳以下の子供、失業者、ジャーナリスト(証明書要)無料

2022年3月にオープン以来毎日予約客で混んでいるため、公式サイトで事前に日時を予約しチケットを購入することをおすすめします。

公式サイトの英語版もあります。

住所 : 11 Rue François 1er, 75008 Paris

メトロ : 1,9 号線 Franklin D. Roosevelt  

開館時間 : 11時00分~19時00分 最終入場時間は17時30分 

閉館日 : 火曜日、1月1日、5月1日、12月25日

ロダン美術館 Musée Rodin

ロダン美術館,Rodin museum
ロダン美術館 © Soleilblog.net

パリ7区のナポレオンの墓があるアンヴァリッドのすぐ近くにある美術館。エッフェル塔も近くで美術館から見えます。

美術館となったロココ様式の美しい建物は、オーギュスト・ロダンが晩年10年をアトリエとして使い、所有者の名から「ビロン館」と呼ばれています。

1911 年にフランス政府の所有となった時、この「ビロン館」を気に入っていたロダンは、自分の作品やコレクションを国に寄付することを前提に美術館として残してほしいと提案し、1919年に「ロダン美術館」が開館しました。

特にバラの咲く季節は庭園が素晴らしく、庭園内のロダンの「考える人」と「地獄の門」、そして館内の「接吻」や「大聖堂・カテドラル」は必見です。

天気のいい日は、広い庭園で軽食を楽しめるテラス席のレストランもあります。

ロダン美術館考える人,Rodin museum
オーギュスト・ロダン「考える人 」 © Soleilblog.net
ロダン美術館地獄の門,Rodin museum
オーギュスト・ロダン「地獄の門」 © Soleilblog.net
ロダン美術館
オーギュスト・ロダン「接吻」© Soleilblog.net
ロダン美術館
オーギュスト・ロダン「大聖堂・カテドラル」© Soleilblog.net

詳細はこちらの記事をご覧ください。

あわせて読みたい
Museum Rodin in Paris
パリのロダン美術館・行き方、入場料、見どころ情報ガイド

パリの7区アンヴァリッドのすぐ近くで、エッフェル塔からも遠くないロダン美術館。 美術館となったロココ様式の美しい建物は、オーギュスト・ロダンが晩年10 ...

続きを見る

【入場料】

18歳以上14 €  
18歳以下無料
10月から3月までの毎月第1日曜日無料

場所 : 77 Rue de Varenne, 75007 Paris

メトロ : 13号線 Varenne

開館時間 : 火曜 - 日曜 10時~ 18時30分 ( 入館は17時45分まで / 閉館時間15分前に退館案内 )

ただし12月24日と31日は17時30分まで ( 入館は16時45分まで / 閉館時間15分前に退館案内 ) 

閉館日 : 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日

最後に

ルーヴル美術館、オルセー美術館、オランジュリー美術館は近く歩いていけますが、ルーヴル美術館とオルセー美術館は館内がかなり広いため時間がかかります。

2つの美術館を一日で回るのはかなり疲れますので、別の日に分けてじっくり美術鑑賞をお楽しみください。

美術館の他、ヴェルサイユ宮殿も事前にチケットを予約・購入しないとかなり待つことになります。

ヴェルサイユ宮殿は、宮殿だけの入場料も高いです。

たくさんの美術館や観光名所を訪れたい場合は、サイトで別々に入場料を購入するより【パリ ミュージアム パス】を利用する方が、一度で済み安くなります。

【パリ ミュージアム パス】

関連記事
パリの無料で楽しめる美術館5選:パリ在住者が厳選した必見スポット

パリには、ルーヴル美術館のような有料の名所だけでなく、無料で素晴らしいアートを楽しめる美術館が数多くあります。 観光エリアの中心に位置し、歴史的な建物 ...

続きを見る

Powered by GetYourGuide
\パリから便利な日帰り旅行 日本語ガイド/
Powered by GetYourGuide

フランス・パリの様子をインスタグラムに投稿中 : Instagram @soleil.750

© 2024 ソレイユ・パリ