2023年は草間彌生さんの年ともいえるほど、ルイ・ヴィトンとのコラボ第2弾により、LVMH社はパリ各所に草間さんの人形やロボットを設置しました。
特に、シャンゼリゼ店の屋上に置かれた巨大な草間人形が注目を集め、ヴィトンショップのショーウインドーにはロボットも登場。
しかし今回、問題となったのは、ヴィトンショップではなくパリの路上に許可を得て設置された巨大な草間さんの像に関連するヴィトンロゴです。詳細をご紹介します。
ルイ・ヴィトンと草間彌生さんのコラボ第2弾
コラボ第2弾を記念して、2023年1月シャンゼリゼ店のショーウインドーは、アーティストのアイコン水玉模様で飾られ、赤い髪で水玉模様の服を着た草間さんの大きな人形が屋上で、行き交う人々を見下ろすように飾られました。
そして同時期、ヴァンドーム広場にあるヴィトン店のショーウインドーには、草間さんが水玉模様を描いているロボットが設置され、道行く人の注目を集めていました。
3月に入り、今度はヴィトン本社とサマリテーヌ デパート前の路上に巨大な草間像が設置され、その後、ショーウインドーにはヴァンドーム店とは異なる彼女のロボットが !
ヴァンドーム店のように水玉模様は描いていませんが、人の視線が近づくと草間さんも目を合わせてくれるという、瞳孔反射の加わったロボットのようで大人気でした。
このロボットの動画です。
-
ルイ・ヴィトン×草間彌生コラボ第2弾が話題!パリで注目の巨大人形とロボット
ルイ・ヴィトンと草間彌生さんの待望のコラボ第2弾が、2023年1月5日からスタートし、パリのシャンゼリゼ店やヴァンドーム店に登場した彼女の巨大な人形と ...
続きを見る
パリ ルイ・ヴィトン本店前 草間彌生巨大像のロゴ入りバッグが問題に
さて3月にヴィトン本社とサマリテーヌ デパート前の路上に設置された巨大な草間像。
あまりにも大きいので、すぐそばのポン・ヌフ ( パリで一番古い橋 )を渡る前の左岸からも見えます。
この像は草間彌生さんが筆を持って絵を描いている姿を表現していて、アパルトマンの5階に届くほどの高さです。
数か月間は何事もなく、彼女がデザインしたヴィトンのハンドバッグを持った草間さんが、本社の壁に向かって絵を描いている姿で立っていましたが、このハンドバッグにルイ・ヴィトンのロゴLV を見つけた環境活動家たちが、ヴィトン社の「広告」とみなし批判。
広告検査官が調査した結果、6月にパリ市は5日以内にロゴを撤去するよう命令しました。
LVMH 社が路上に草間像設置の許可を申請した際に、ハンドバッグロゴのことは伝えられていなかったと言われています。
ストリートアートは支持されていてもストリートマーケティングは違法。
微妙な境界線ですが、実際巨大な草間さんに目が行き、ハンドバッグに注目する人は少なかったと思います。
今までの過剰な宣伝で、コラボのことは世界中に知られていることを考えると、ロゴを外しても売り上げに影響するとは思えないですね。
パリ ルイ・ヴィトン本店前 草間彌生巨大像 場所
この巨大像の場所です。
2 Rue du Pont Neuf, 75001 Paris
メトロ : 7号線 Pont Neuf