パリのアルマ橋を渡った右岸の広場にある「自由の炎」。
これは、1986年アメリカの「自由の女神」像の100 周年記念の修復にフランスの職人が貢献したことへのお礼として、1987年アメリカからフランスに贈られたものです。
パリの「自由の炎」像は、ニューヨークの「自由の女神」のトーチの炎を実物大で再現しました。
しかし1997年8月31日、この像のすぐ下にあるアルマ橋のトンネルの自動車事故が原因でダイアナ妃が亡くなったため、ダイアナ妃慰霊碑となりました。
その後ダイアナ妃への愛を伝える南京錠がたくさんつけられ、毎年8月31日が近づくと花や写真が飾られています。
この「自由の炎」像近辺は、シャンゼリゼ通りにもエッフェル塔にも近い観光スポットです。
行き方や周辺観光スポットをお伝えしたいと思います。ぜひパリ観光の際に訪れてみてください。
「自由の炎」から「ダイアナ妃慰霊碑」へ
1997年8月31日午前0時20分にパリのリッツホテルを出た後、パパラッチに追われたダイアナ妃とドディ・アルファイドの乗ったメルセデス・ベンツが、アルマ橋下のトンネルの柱に激突。アルファイドは即死し、ダイアナ妃は数時間後にパリ市内の病院で亡くなりました。
当日朝のニュースで報道後、トンネル上にあるこの「自由の炎」像は、匿名の人々によって花束やダイアナ妃へのメッセージが書かれた写真で覆われ、記念写真を撮る人々が増えました。
その後この像はダイアナ妃追悼の慰霊碑と役割を変え、パリ観光局のサイトにもダイアナ妃の慰霊碑として紹介され現在に至っています。
2022年8月31日で没後25年のため、花と一緒に添えられた写真に " Déjà 25 ans " 既に25年と書かれています。
そしてこの慰霊碑がある広場ですが、1997年7月24日(ダイアナ妃が亡くなる1ヶ月少し前)にマリア・カラス広場と名付け9月11日に除幕式が行われる予定でしたが、ダイアナ妃の死により断念され、パリ市はダイアナ広場と名付けることを提案しました。
しかしイギリス王室の反対ですぐには実現せず、2019年の6月11日に「ダイアナ広場 Place Diana 」となりました。
ダイアナ妃が好きだった歌手、エルトン・ジョンが葬儀の時歌った曲 「Candle in the wind 」は世界中の人々の心に残っていると思います。
「自由の炎・ダイアナ妃慰霊碑」への行き方
アルマ橋横の右岸(メトロ、アルマ・マルソー駅のすぐ近く)にあります。
住所 : Pl. de l'Alma, 75008 Paris / Place Diana 75016 Paris
メトロ : 9 号線 Alma Marceau
「自由の炎・ダイアナ妃慰霊碑」周辺観光スポット
この周辺には観光スポットがたくさんあります。
アルマ橋を渡らず右岸にいる場合、シャンゼリゼ大通りまで歩いてすぐです。
シャンゼリゼ大通りに行く前にモンテーニュ大通りを歩くと、リニューアルしたディオールの本店があり、その横にあるギャラリー・ディオール(ディオールの美術館)は2022年3月開館以来大人気です。
ギャラリー・ディオール ( la Galerie Dior ) : 11 Rue François 1er, 75008 Paris
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またこの広場のすぐ近くに、常設展示会が無料で美術館中庭のカフェレストランからはエッフェル塔も眺められる「パリ市立近代美術館」があります。
パリ市立近代美術館 ( Musée d'Art Moderne de Paris ) : 11 Av. du Président Wilson, 75116 Paris
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エッフェル塔も遠くありません。
すぐ横のアルマ橋からもきれいにエッフェル塔が見えますが、アルマ橋よりエッフェル塔よりの歩行者橋、ドゥビリ橋 ( Passerelle Debilly ) を渡りながらエッフェル塔に行くコースをおすすめします。
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まとめ
ダイアナ妃の人気は没後25年経っても衰えませんね。
事故直後のロイヤルファミリーの苦悩や、ダイアナ妃の人生や苦悩を描き大好評を得たドキュメンタリー映画 「クィーン〈スペシャルエディション」をまだご覧になっていないようでしたら、ぜひおすすめします。