これまで美術と文化の殿堂として世界的に知られるルーヴルが、初めて「ファッション」をテーマにした大規模展覧会「LOUVRE COUTURE(ルーヴル・クチュール)」を開催。
美術工芸品とオートクチュールが織りなす対話が、9000平方メートルにわたる壮大なスケールで展開されます。
シャネル、ディオール、バレンシアガ、ヨウジヤマモト、イリス・ヴァン・ヘルペンなど45の名門メゾンが参加し、歴史的な装飾芸術とファッションの融合を体感できる貴重な展示会です。
開催期間は2025年1月24日から7月21日まで。ファッション好きも、アート愛好家も見逃せない一大イベントの詳細をご紹介します。
ルーヴル・クチュール 2025の基本情報|開催期間・場所
- 開催期間:2025年1月24日(金)〜7月21日(月)
- 会場:ルーヴル美術館 (リシュリュー翼・シュリー翼|美術工芸品部門)
会場は広く混んでいるため、ルーヴル美術館のリシュリュー翼から入り、フランスの1階 ( 日本2階)、ナポレオン3世の居室を目指して行くのがおすすめです。
以下リシュリュー翼・シュリー翼の、紫色の部分に展示されています。
ルーヴル・クチュール 2025 リーフレット(PDF)は ダウンロード できます。ナポレオン3世の居室は、閉まっている時もあります。この場所にも展示されているため、訪問予定日に展示室が開いているか、ご確認されることをおすすめします。
詳細は公式サイトに記載されています。
お天気の良い午後は、オープンと記載されていても閉まることがあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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「ルーヴル・クチュール 2025」の見どころ
一番混雑する「ナポレオン3世の部屋」からスタート
この展示で最も人気が高く、混雑が予想されるのがナポレオン3世時代の豪華な部屋です。
19世紀の華麗な宮廷文化を反映した空間には、ディオール、シャネル、ジャン=ポール・ゴルティエなどのきらびやかなドレスが並び、社交界の華やかさが蘇ります。
会場が混み合う前に、まずここから観覧するのがオススメです。
美術館がランウェイに?9000㎡の壮大な展示空間
この展覧会では、単に美術工芸品の隣にファッションを並べるのではなく、ファッションのシルエットがアートと対話するように配置されています。
展示は各時代ごとのギャラリーに展開され、まるでルーヴルが一つの巨大なランウェイになったかのよう。
各部屋がファッションショーの舞台装置のように仕掛けられ、時代を超えたコラボレーションが楽しめます。
45の名門メゾンが集結|ディオール、シャネル、バレンシアガも登場
ディオール、シャネル、バレンシアガ、ヴェルサーチ、ヨウジ・ヤマモト、イリス・ヴァン・ヘルペンなど、ファッション界の巨匠たちが生み出した伝説的なドレスやアクセサリーが展示されています。
さらに、新進気鋭のデザイナーの作品も加わり、過去と現在のデザインが交差する空間が演出されています。
「装飾芸術 × ファッション」の関係性を探る
ルーヴル美術館の美術工芸品部門には、豪華な家具、タペストリー、宝飾品、陶器、歴史的な装飾品が所蔵されています。
今回の展示では、18世紀のブール家具 (バロック様式の影響を受け、宮廷家具としてルイ14世の時代に大流行した、アンドレ=シャルル・ブールが考案した豪華な装飾家具のスタイル) が刺繍デザインの着想源となったり、中世の鎧がドレスに生まれ変わるなど、美術がファッションに与えた影響が明確に示されています。
「時代を超えたエレガンス」——中世から現代へ
ビザンチン時代、中世、ルネサンス、18世紀、ナポレオン3世時代——各時代の装飾芸術とそれに影響を受けたファッションを比較しながら鑑賞できます。
特に、ルネサンス期の織物や18世紀の宮廷服の豪華さが、現代のオートクチュールとどのようにつながっているのかが見どころです。
チケット購入・予約のポイント
チケット料金:
- 一般(美術館+展示会):22ユーロ
- 18歳未満:無料
22ユーロのチケットには、ルーブル美術館の常設展の入場料も含まれています。
時間があるなら、ほかの名画も合わせて楽しむのがおすすめです。
予約方法:
ルーヴル美術館公式サイトやアクティビティサイト
1-2月のオフシーズンでも観光客で混雑しています。特にこの展示会はフランス人も多く訪れているため、事前予約をおすすめします。
ルーヴル美術館の開館時間:
9:00~18:00:月曜、木曜、土曜、日曜 9:00~21:00:水曜、金曜(夜間開館) 休館日:火曜
朝一番や夕方以降の時間帯が比較的空いているので、ゆっくり鑑賞したい方はこの時間帯が狙い目です。
まとめ
2025年、ルーヴル美術館がファッションの舞台となる前代未聞の展覧会「ルーヴル・クチュール」。
9000㎡にわたる壮大なスケール、時代を超えたアートとモードの対話、45の名門メゾンの参加など、見どころが満載です。
過去の芸術が現代のファッションにどのように息づいているのかを体感できる貴重な機会です。ファッション好きも、アートファンも、歴史愛好家も、このユニークな展示をお見逃しなく!