Palais du Luxembourg

リュクサンブール宮殿 ( フランス元老院 ) の行き方・見どころ・ 簡単に入場する方法

リュクサンブール公園内にあるリュクサンブール宮殿。

現在はフランス元老院 ( 上院 ) の議事堂として使われ一般公開はされていませんが、この豪華な宮殿を訪れる機会があります。

それはヨーロッパ文化遺産の日で、フランスは毎年9月の第3土曜日と日曜日です。

通常公開されていない政府機関や文化施設、公開されていても有料の歴史的建造物や美術館などが無料で見学できるようになっています。

人気の大統領官邸エリゼ宮を始め多くの場所が、事前予約制となりました。

その場合は公式サイトで事前予約をしないといけませんが、このリュクサンブール宮殿は予約なしでアクセス可能です。

行き方や見どころ、長く待たずに入場する方法をお伝えします。

リュクサンブール宮殿 ( フランス元老院 ) の行き方

リュクサンブール宮殿

リュクサンブール公園には入口がたくさんありますが、リュクサンブール宮殿 を訪れるための入口は以下の住所です。

住所 : 15 Rue de Vaugirard, 75006 Paris

メトロ : 10 号線 Mabillon, Odéon 4 号線 Saint-Sulpice  / RER B 線 Luxembourg

長く待たずに入場する方法

ヨーロッパ文化遺産の日の開館は朝9時からです。

最終入場時間は18時で、行列に加われる時間は17時までとなっています。

時間が経つにつれて長い行列ができ数時間待つ可能性もあるからです。

待ち時間30分くらいなら耐えられますね。

そのための方法は、少なくとも開館30分くらい前に着くことです。

まだ入場できないため、長い行列ができているように思われるかもしれませんが(早い人は1時間以上前に着いています !) 、宮殿内は広いためかなりの人数の訪問者が一度に入場できます。

この時行列ができるのは入場時の荷物検査のためで、入口前で待たされているわけではないので大丈夫です。

9時開館の場合に朝10時に到着すると、建物前で2時間前後待つくらいの人気の場所なのでご注意ください。

リュクサンブール宮殿 ( フランス元老院 ) の見どころ

現在フランス元老院(上院)の議事堂として使用されているこの宮殿は、ルイ13世の母であるマリー・ド・メディシスのために建てられました。

革命時に監獄となるまでは王室の住居で、革命後はナポレオンが上院議員のために建物を改造させました。

Salle du livre d'or  ゲストブックの部屋 

Salle du livre d'or © senat.fr

入場して少し歩くとお城のように華やかなゴールドの部屋にたどりつきます。

これはマリー・ド・メディシスのかつての住居にあった絵画や羽目板を、建築家バラゲイが1817年に再度組み立て装飾した部屋です。

決して大きな部屋ではありませんが、ゴールドに埋め尽くされた天井の絵画に目を奪われます。

Salle du livre d'or 天井

Salle René Monory ルネ・モンロリーの部屋

Salle René Monory

この部屋は1843年から1870年までフランス貴族院(1814年から1848年までのフランス議会の上院 ) の礼拝堂だったため、1844 年から 1845 年にかけて制作された宗教画がいくつか残っています。

1870年に樹立されたフランス第三共和政下で会議室として使用されたのが始まりです。

2016 年から 2018 年にかけて、装飾を復元し最新オーディオシステムを備えたマルティメディアルームとなりました。

元フランス元老院議長ルネ・モンロリーに敬意を表して彼の名前が付けられています。

Annexe de la bibliothèque 図書室別館

Annexe de la bibliothèque

1630 年に完成したこの場所は1750 年から 1780 年にかけてヨーロッパで最初の絵画美術館として公開されました。

革命時は国家安全保障会議の場所と変わりましたが、その後美術館の移転に伴い1887 年に図書室の別館に改装。

2010 年に大規模な改修が行われ、アーチ型天井にはゾディアックサインの12星座の美しい絵画が飾られています。

Salle des conférences 会議室

Salle des conférences
Salle des conférences

ベルサイユ宮殿を思わせるような金色に輝く美しいこの部屋は会議室で、ルーヴル美術館のアポロンギャラリーと同じ広さ、約 650 平方メートル (長さ 57 メートル、幅 10.60 メートル、高さ 11 メートル)です。

1852 年、ナポレオン 3 世がアルフォンス ・ド・ ジソル (1796 ~ 1861 年) に、元老院の玉座のギャラリーを作成するよう依頼したのが始まりです。

1852 年から 1854 年の間に作られたこの装飾は、フランス第二帝政で最も豪華なものの 1 つです。

Salle des Séances 元老院議場

Salle des Séances

半円形の議場は1841年に完成されました。

議長席の後ろには、1844 年と 1846 年に作られた 7 つの大理石像が 8 つの柱の間に置かれています。

これらの像はコルベール、マルゼルブなどアンシャン・レジームと帝国時代の偉大な立法者と政治家の像です。

1879 年に 2 階を増築して 500 人近くを収容できるようになり、側面の窓は天頂照明に置き換えられました。

Bibliothèque  図書室

Bibliothèque
Bibliothèque ドラクロワ絵画

1834 年、貴族院の建築家に任命されたアルフォンス・ ド・ ジゾールはこの図書館の中央の窓上にある装飾をドラクロワ (1798-1863) に依頼しました。

ドラクロワは6年を費やし1846年に完成。

19 世紀には著名な作家がこの元老院図書室に雇われ、なかでもアナトール・フランスは1876 年から 1890 年まで監督書記を務めていましたが、辞任して文学作品に専念しました。

宮殿別館

Escalier d’Honneur

2階から1階には 「Escalier d’Honneur」と呼ばれるレッドカーペットの敷き詰められ、6 つの古代の石造りのライオンで飾られている階段を降りていきます。

そして中庭に出ると西側と東側に建物があり、西側の建物では議長の部屋や、マリー・ド・メディシスが作らせた王妃の礼拝堂が見学できます。

東側の建物はリュクサンブール公の邸宅でしたが、現在は公式のレセプション用に使われ、見どころは「Escalier de Boffrand」と呼ばれる優雅な階段と、ナポレオンの肖像画の置いてあるナポレオン大広間です。

元老院の公式サイトはフランス語ですが 「Visite」 をクリックすると簡単な動画で内部を見ることができます。

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