カンヌやニース、マントン、そしてフランスに囲まれたモナコ公国のあるコート・ダジュール(紺碧海岸)と呼ばれるこの一帯は、気候と景色の良さで、夏になると世界中から海辺でヴァカンスを過ごす観光客で満ち溢れる人気リゾート地で、フレンチ・リヴィエラとも呼ばれます。
ニースからモナコ間にも、ロスチャイルド大邸宅と庭園のあるサン・ジャン・カップ・フェラなど美しい海辺の街並みが続いています。
好天気が続き、湿度が少なく海から冷たい風が吹いてくるため、夏でも日陰に入ると涼しく、パリの夏よりずっと快適です。青い空と海、素晴らしい海岸沿いの景色を満喫できます。フランスを旅行された際には、ぜひ訪れてみてください。
コート・ダジュールの大都市カンヌ、ニース、モナコのビーチを比較してみました。
カンヌのビーチ
夏だけではなく、5月のカンヌ映画祭でも知られていますが、ショップの立ち並ぶ駅周辺からビーチまで歩いて5分ー10分と近く、とても便利です。
クロワゼット通りと呼ばれる海岸沿いには、高級ホテルやブティックが立ち並び、ホテル専用のプライベートビーチが設置されているので、公共ビーチは7月15日を過ぎた頃から混み合います。
高級感が溢れ、高級車や美男美女の姿が見かけられ、セレブ気分を味わえます。
カンヌのビーチは細かい砂です。柔らかいので横になるには快適ですが、ビーチタオルなどに砂がまとわりつきます。プライベートホテルなどのビーチ・サマーベットを利用するにはいいですが。砂が太陽光線で熱くなっているので、ビーチサンダルが必要です。
ニースのビーチ
飛行機でコートダジュール方面に行く場合は、ニース空港に到着します。
空港から市内までは近く、ニースの海辺にいると飛んでいる飛行機が間近に見られます。ニースに近づく飛行機から見える海の景色も素敵です。
ニースの街は大きいので、カンヌのように駅から歩いて10分以内というわけには行きません。歩けないわけではないですが、バスやトラムを利用するか、海沿いのホテルなどに泊まるのが便利かもしれませんね。
ニースのビーチは、手のひらサイズくらいの石です。
よってカンヌのように砂を払う必要がなくていいのですが、ビーチタオルを広げて横になるには、背中や腰が痛くなるかもしれません。
石のため、水が澄んで見えますが、砂と比べて歩きにくいので、ニースの店にはビーチに適したサンダルが売られています。泳ぐ時もこのサンダルを履いたまま泳いている人がいるくらいです。
モナコのビーチ
モナコ公国はフランスではないですが、駅の前後はフランス、道も一歩進めばフランスになり、言語もフランス語と国境を感じさせませんが、一歩モナコに入ると雰囲気の違いを感じます。建物の高級感や治安の良さ、防犯カメラや警官の姿が、街の至る所に見かけられます。夏の白でまとめた警官のコスチュームも異国を感じさせます。
世界中の富裕層が集まる国なので、家賃はフランスとは比較できないくらい高額ですが、外国人ではないモナコ国籍のモナコ人の場合には、高騰した住居費の大部分を、国が支払ってくれるそうです。羨ましいですね。
モナコのビーチはどうでしょうか?
砂浜に砂利が混じっています。
カンヌやニースと比べると規模は小さいですが、カンヌのビーチのように砂だらけにはならず、ニースと違い小石ではないので、汚れず一番快適だと思います。
レストランや売店、清潔なトイレが多数ビーチ上にあり、安全で一番快適なビーチだと思います。
こちらの記事で詳しく紹介していますので、ご覧くださいね。
地中海の海は波が小さいので、サーフィンには向きませんが、泳いでくつろぐには最高です。晴天が多く、景色も素晴らしいです。
まとめ
夏にニース空港到着後、車かバスでモナコに向かう場合、モナコ方面の道は大変混雑しています。急ぐ場合はヘリコプターが便利です。
カンヌ方面に向かう方が、スムーズに走れます。
年間を通じて気候の良い高級リゾート地でもあるコート・ダジュールは、フランス人にも大人気の場所です。
他にも高台から見下ろす地中海の眺めが素晴らしいエズなど、この近辺には素敵な街が沢山あります。
ブリジット・バルドーの映画で有名となった港街サントロペも、夏には世界中のスターが集まる高級リゾート地ですが、ニースやカンヌ観光ついでにサントロペに行きたい場合、夏の混んでいる時期、車はお勧めしません。モナコ、ニース、カンヌから船が出ているので船の方が早いと思います。
サントロペに関してはこちらの記事も一緒にご覧くださいね。