パリ9区にあるギュスターヴ・モロー美術館(Musée National Gustave Moreau)は、19世紀の象徴主義を代表する画家ギュスターヴ・モローの自宅兼アトリエを美術館として公開した場所です。
幻想的で神秘的な絵画が並ぶ館内は、まるで芸術家の夢の世界に迷い込んだような感覚を味わえます。
館内にはモロー自身が設計した壮麗な螺旋階段や、約1万点に及ぶ素描・水彩画が展示されており、ファンタジーや神話の世界が広がります。
本記事では、美術館の見どころ、入場料やアクセス方法、営業時間などの実用情報を詳しく紹介します。美しい作品に囲まれた幻想的な空間を、ぜひ訪れてみてください。
ギュスターヴ・モロー美術館とは?

ギュスターヴ・モロー美術館は、フランスの象徴主義を代表する画家、ギュスターヴ・モロー(1826-1898)の作品を展示する美術館です。
彼の生前の住まい兼アトリエをそのまま美術館として公開しており、作品だけでなく、彼の創作の背景や生活空間を直接感じられる特別な場所です。
モローの絵画は、神話や聖書の物語を題材にした幻想的な作風が特徴で、細やかな装飾や独特の色彩が魅力です。
また、彼はドガやルノワールの教師でもあり、多くの芸術家に影響を与えました。本美術館では、彼の代表作に加え、素描や習作など多くの未公開作品も見ることができます。
魅力的な展示と美術館の見どころ

3階建ての美しい館内
美術館は3階建てになっており、1階はモローが暮らしていた居住スペース、2階と3階はアトリエとして使われていた空間です。
館内には約1万点に及ぶ作品が所蔵されており、特にアトリエには大型の絵画が並び、圧巻の展示空間となっています。
象徴主義の代表作を堪能

モローの代表作として知られる『オイディプスとスフィンクス』『出現』『ユピテルとセメレ』などが展示されており、幻想的で神秘的な世界観を存分に楽しめます。
金箔を多用した華やかな色彩や、繊細な線描が特徴的で、まるで夢の中の場面を見ているかのような感覚を味わえます。
優美な螺旋階段

美術館内の象徴とも言えるのが、2階と3階をつなぐ美しい螺旋階段です。
ギュスターヴ・モロー自身が設計したこの階段は、まるで美術作品の一部のようなデザインで、訪れる人々を魅了します。
この階段を上りながら、アトリエへ向かうと、美術館全体がひとつの作品であるかのような感覚になります。
ギュスターヴ・モロー美術館の基本情報

営業時間・休館日
- 営業時間:10:00~18:00(入場は閉館15分前まで)
- 休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料
- 一般料金:8ユーロ
- 割引料金(26歳未満):6ユーロ
- 無料入場:18歳未満、毎月第1日曜日(全員対象)
無料入場の、毎月第1日曜日は、混雑を避けるため、公式サイトから事前予約を推奨 しています。
美術館へのアクセス方法
- 住所:14, rue de La Rochefoucauld, 75009 Paris
- 最寄り駅:
- メトロ12号線 Trinité - d'Estienne d'Orves駅 徒歩3分
- メトロ2号線 Pigalle駅 徒歩5分
- メトロ3号線 Saint-Lazare駅 徒歩10分
訪問の際の注意点とおすすめの楽しみ方
平日の午前中は比較的空いているため、ゆっくり作品を鑑賞したい場合はこの時間帯がおすすめです。
無料の毎月第一日曜日など、12時30分以降、最上階が閉鎖されていることがあります。
美術館は小規模ですが、展示数が多いため、じっくり楽しむには1~2時間ほどの滞在時間を確保すると良いでしょう。
ギュスターヴ・モロー美術館のある9区は、徒歩圏内にはオペラ座(ガルニエ宮)やギャラリー・ラファイエット百貨店などの観光スポットもあり、北方面に30分程歩けばモンマルトルの丘にも行くとこができます。
まとめ

ギュスターヴ・モロー美術館は、幻想的で神秘的な世界観が広がる特別な美術館です。モローの代表作や美しいアトリエ、優雅な螺旋階段など、見どころが満載。小規模ながらも、作品の密度が高く、美術ファンにはたまらない空間です。
アクセスも良く、周辺には魅力的なスポットが多いので、ぜひ訪れてみてください。