【2025年】ガレット・デ・ロワ:パリと近郊の名店と注目のランキング

ガレットデロワ

© on cuisine.fr

毎年1月のフランスで話題になる伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」。

昨年12月にイル・ド・フランス(パリと近郊)を対象とした「ガレット・デ・ロワ」のコンテストが開催されました。

182名が参加し、10位までが厳選される中、10位には日本人パティシエのHayato Yuki さんがランクイン。彼女が手掛ける「Patisserie Rayonnance」は、2023年にオープンしたばかりながら、その独創性で注目されています。

本記事では、コンテストの詳細、ランキング、そして注目を集めている日本人パティシエの店についてお伝えします。

ガレット・デ・ロワとは?

ガレットデロワ
隠されているフェーブ (小さな陶器人形)を引き当てた人が王様 ©Aygul Bulté 
クロンヌ (ブリオッシュ)・デ・ロワ
南仏で見られるクロンヌ (ブリオッシュ)・デ・ロワ © chef simon

ガレット・デ・ロワは、1月6日の公現祭(エピファニー)を祝うために食べられるフランスの伝統菓子です。

エピファニーは、キリスト教の祝日で、東方の三賢者が幼子イエスを訪ねた日を記念しています。この日はフランス全土で特別な意味を持ち、家族や友人と祝うことが一般的です。

フランスでは、エピファニーに最も近い最初の日曜日にガレット・デ・ロワを楽しむのが定番ですが、この習慣は1月中続き、多くの家庭や職場で親しまれます。

この菓子は、サクサクのパイ生地の中にアーモンドクリーム(フランジパン)を詰めたものが主流ですが、南フランスでは「クロンヌ (ブリオッシュ)・デ・ロワ」と呼ばれるブリオッシュ生地にカラフルな砂糖漬けフルーツをトッピングしたものが一般的です。

また、中には「フェーブ」と呼ばれる小さな陶器の人形が隠されており、これを引き当てた人はその日「王様」や「女王様」として祝福され、紙製の王冠を被るのが伝統です。

ガレット・デ・ロワは、新年の風物詩であり、1月になるとフランス中のパティスリーやパン屋で多種多様なものが販売され、多くの人々に愛されています。

ガレット・デ・ロワコンテストの概要と結果

ガレット・デ・ロワ
© lacuisinedescopines.be

このコンテストは、イル・ド・フランス(パリ近郊)を対象としたパティスリーやパン職人たちが参加し、フランス菓子の伝統を競い合うイベントです。

今年で37回目を迎え、182名が参加し、10位までが厳選される中、10位には日本人パティシエのHayato Yuki さんがランクインしました。

審査員は70名以上の専門家で、焼き加減、見た目、味、パイ生地の層、切った際の状態など細部にわたり評価が行われました。

1位から10位の結果は以下の通りです(データ出典:Syndicat des Boulangers du Grand Paris)

順位名前店舗名住所
1Lionel BONNAMYLa Fabrique aux Gourmandises82 rue de l’Amiral Mouchez, 75014 Paris
2Sébastien MAUVIEUXMaison Mauvieux59 rue d’Orsel, 75018 Paris
3Elio CHAAYALa Boulangerie Bleue by Elio et Franck1 rue Paul Vaillant Couturier, 92500 Rueil-Malmaison
4Jean-Philippe LARDEUXMaison Lardeux63 rue de Caulaincourt, 75018 Paris
5Frédéric ANTUNESFred Boulangerie8 avenue du Château, 94300 Vincennes
6Thierry MAILLARDLa Maillardise11 rue Voltaire, 92300 Levallois-Perret
7Ludovic LHERAULTMaison Lherault81 rue Mirabeau, 92160 Antony
8Dimytra CHARLES ETIENNEMaison Charles Etienne44 Grande rue Charles de Gaulle, 92600 Asnières
9Souad IDRENMOUCHE YACINEYacine24 Place de la Nation, 75012 Paris
10Yuki HAYATOPatisserie Rayonnance17 rue de Maubeuge, 75009 Paris

日本人パティシエ Hayato Yuki さんの快挙

多くのフランス人パティシエに混じって唯一の日本人としてコンテストに参加し、見事10位にランクインしたのは、パリ9区にある「Patisserie Rayonnance」のHayato Yuki さんです。

彼女と共同経営者である Hachiya Lumiさんの二人三脚で進められるこのパティスリーは、2023年9月のオープン以来、独創的なスイーツで注目を集めています。

2018年、ミシュラン星付きレストラン「Pages」で働いていた二人は、Hayatoさんがシェフパティシエとして厨房を担当し、Hachiyaさんがホールのディレクターを務める中で友情を深め、2022年には、自分たちのパティスリーを開くという新たな夢に挑戦することを決意。

ようやく見つけた理想の場所でオープンした「Patisserie Rayonnance」では、ゆずを加えたモンブランや、焙じ茶のサントノレ( チョコレートベースの生地に焙じ茶クリーム) のような、フランス菓子をベースにしながらも、日本の感性を加えたスイーツが並び、フランス人にも大好評です。

「Patisserie Rayonnance」所在地と営業情報

  • 住所:17 Rue de Maubeuge, 75009 Paris
  • 営業時間:火曜~土曜 11:00~19:30

日本人としてパリのコンテストで注目を集めたHayatoさん。彼女の技術と情熱が、さらなる評価を受けることを期待せずにはいられません。

パティシエとしてフランスで相変わらず大人気、ピエール・エルメのガレット・デ・ロワもおすすめです。

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