最も観光客の多いパリのシャンゼリゼ通りが新たな転機を迎えています。
フランスを象徴する名門ブランド、ブランド、ルイ・ヴィトン シャンゼリゼ店の隣に、全世界で初となるルイ・ヴィトンホテルの開業を発表し、2026年に向けて準備を始めました。
その様子をお伝えします。
ルイ・ヴィトン パリ シャンゼリゼ通り ホテル
パリ地方商業開発委員会が許可した2023年9月にLVMH 社は、2026年6000平方メートルの世界初のホテルをオープンすると発表しました。
ルイ・ヴィトン シャンゼリゼ店がある101番地シャンゼリゼ通りの隣になります。
準備中の現在、ルイ・ヴィトンの巨大なトランク型の建築物が設置され新たなフォトスポットとなっています。
外観はモノグラムの金属メッシュで飾られ、木材とアルミニウムで構成されています。
2024年春夏シーズンのルイ・ヴィトン女性コレクションのファッションショーは、2023年10月に建設中建物内で行われました。
観光客で日々賑わい、人気ブランドやショップが立ち並ぶシャンゼリゼ通りに、新たなホテルが開業されることで、さらに多くの観光客が訪れると予測されています。
この豪華なホテルの登場は、シャンゼリゼ通りのイメージを一層高めると期待され、シャンゼリゼ委員会もこの動きを歓迎しています。
建設中でもシャンゼリゼ通りで一番目立つ建物のためすぐにわかります。
場所 : 103-111 avenue des Champs-Elysées 75008 Paris
メトロ : 1号線 George V
ルイ・ヴィトン誕生の歴史
ルイ・ヴィトンは、1854年にフランスのパリで創業した高級ブランドです。
創業者ルイ・ヴィトンは、当初から旅行鞄の製作に特化し、高品質で防水性のあるフラットトップのトランクを開発しました。これは当時の丸いトップのトランクと異なり、積み重ね可能であり、旅行の効率化に貢献しました。
1870年代には、偽造品が出回るようになったため、ルイ・ヴィトンは独特なデザインの「ダミエ」パターンを発表しました。
そして、1896年には、息子のジョルジュ・ヴィトンが「モノグラム」パターンを発表し、今日でも広く認識されるブランドアイデンティティとなっています。
20世紀に入ると、ルイ・ヴィトンはトランクやバッグだけでなく、財布やその他のレザーグッズを含む幅広い製品を製造するようになりました。また、世界中にブティックを展開し、グローバルな高級ブランドへと成長しました。
1987年には、ルイ・ヴィトンはシャンパンとブランデーの製造業者と合併してLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が誕生しました。
LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループのCEO兼会長で、世界でもっとも影響力のあるビジネスリーダであるベルナール・アルノー氏は初期からこの合併に関わり、1989年にはLVMHの最大株主となり、その後経営権を確固たるものにしCEOに就任、LVMHを世界最大の高級品グループに成長させました。
「サマリテーヌ」デパートと「シュヴァル ブラン パリ」ホテル
一時期閉鎖されていた、1869年に創業したパリの伝統的なサマリテーヌ(La Samaritaine)デパートを2021年に再オープンさせ、再オープンの一環として、サマリテーヌ内に「シュヴァル ブラン パリ(Cheval Blanc Paris)」という高級ホテルを開業したのも、LVMHグループです。
シュヴァル ブラン(Cheval Blanc)は、LVMHが所有するラグジュアリーホテルブランドで、最初のホテルはスキーリゾート地として知られる、フランスのクールシュヴェル(Courchevel)に2006年にオープンしました。その後コート・ダジュールにある夏の人気リゾート地サントロペを含む数カ所にラグジュアリーホテルをオープンしています。
今回のルイ・ヴィトンホテルオープン企画以前にも、LVMHグループは、シュヴァル ブランなどのブランドを通じて、以前から高級ホテル運営に関わり、ファッション、ジュエリー、ワイン&スピリッツといった他の事業と同様に、ラグジュアリーホスピタリティ市場においても重要なプレイヤーとなっています。
ルイ・ヴィトン財団(Fondation Louis Vuitton)
パリ郊外のブローニュの森に隣接する16区に位置しており、現代美術と文化を支援するための施設、2014年に公開されたルイ・ヴィトン財団(Fondation Louis Vuitton)もすっかり有名になり、フランス人をはじめ多くの観光客が訪れています。
特に著名な建築家フランク・ゲーリーによって設計された船の帆を思わせる独特な形状で、ガラスと白いコンクリートを使用して構成されたデザインは多くの訪問者を惹きつけています。
この美術館は、LVMHグループとその創業者であるベルナール・アルノーのイニシアティブによって設立されました。
美術館は、展示スペース、多目的ホール、書店などを備えており、さまざまなアート展示やイベントが行われています。
ルイ・ヴィトン商品とは関係ないですが、ルイ・ヴィトン財団の販売する小物やトートバッグなどは観光客に人気の商品となっています。
-
フォンダシオン ルイ・ヴィトン : パリ在住者による行き方 便利情報
フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、パリの西ブローニュの森の一角アクリマタシオン庭園内にあるルイ・ヴィトン財団の美術館です。 LVMH (モエ ヘネシー ...
続きを見る