もう若くないし、どんな格好をすれば、素敵に見えるの?
こんな悩みはありませんか?
年齢とともに体型や肌、髪も変化し、若い頃と同じにはいきませんが、フランスには年を重ねても魅力的な女性がたくさんいます。
長年のパリ生活で出会った素敵なマダムたちや、フランスのメディアを通じて得た考えを写真付きでご紹介します。
ぜひ年齢と共にさらに素敵なスタイルを取り入れて、人生を楽しんでいただければと思います。
50代からのファッション : 揃えたい必須アイテム
今、フランス人が好むファッションスタイルは「Chic-décontracté(シック・デコントラクテ)」、いわゆるカジュアルシックです。
このスタイルはシンプルで洗練された装いにリラックス感をプラスしたもので、上品さと抜け感が絶妙に組み合わさった魅力があります。
年齢に関係なく人気ですが、特に50歳を超えた女性にとっては、若々しさとモダンな女性らしい魅力を引き出すファッションとして注目されています。
パリで見かける素敵な女性たちや、60代になっても魅力的で人気を誇る元祖スーパーモデルのイネス・ド・ラ・フレサンジュも、このカジュアルシックスタイルを愛用しています。
シンプルなジャケットやリネンシャツ、ジーンズにさりげなくスカーフを取り入れるなど、肩肘張らないエレガントさが特徴です。
今回は、フランス人が日常に取り入れているカジュアルシックな服やスタイルをご紹介します。
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ジーンズ・一年中使える必須アイテム
50代からのファッションには、ジーンズが欠かせません。フランスの女性たちはジーンズを日常的に愛用し、マクロン仏大統領夫人もジーンズ姿で会議に出席することがよくあります。
ジーンズを取り入れることで、ダイナミックでエレガントな印象を演出できます。
ハイヒールと合わせればエレガントに、ローヒールやスニーカーと組み合わせれば活動的なスタイルになり、さまざまなファッションを楽しめます。
注意点としては、ダメージ加工や色落ちが強いジーンズは若者向けのため、シンプルで上品なジーンズを選ぶのがおすすめです。
下記写真3人のフランス女性、クレール・シャザル、マクロン仏大統領夫人、イネス・ド・ラ・フレサンジュ、皆さん60歳以上ですが、とても活動的で素敵ですよね。
ジーンズと聞くと「細身でないと似合わない」と思う方もいるかもしれませんが、今はさまざまな種類のジーンズが販売されています。自分の体型に合ったデザインを選べば、どなたでも素敵に着こなせます。
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白いブラウス
どんな色にも合わせやすく、エレガントな雰囲気を演出できる白いブラウスは、ぜひおすすめです。
特に夏には、オーバーサイズのリネンやコットン素材の白いシャツがパリで大人気です。
ブラウスはアイロンがけが面倒と感じる方も多いかもしれませんが、今では綿100%でもノーアイロンで着られる白シャツが購入できます。
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マリンボーダーTシャツ
マリンスタイルが大人気になったのは、イネス・ド・ラ・フレサンジュのベストセラー本の影響もあるかもしれません。
カジュアルシックなスタイルには欠かせない一枚で、特に夏には白いパンツと合わせると爽やかで洗練された印象になります。
マリンT シャツと言えば、フランスの Armor lux(アルモーリュックス) 社の商品が有名です。
マリンブームのおかげで、パリでも観光客がショップを訪れています。
トレンチコート
トレンチコートは、スカートやワンピース、ジーンズやパンタロンにも合わせやすく、便利なだけでなくエレガントな雰囲気を引き立てる必須アイテムです。
パリジェンヌたちは春秋のシーズンに、スカートからジーンズまで幅広いコーディネートにトレンチコートを活用しています。
オードリー・ヘップバーンが「ティファニーで朝食を」で着用したトレンチコートも、洗練されていて上品な印象を与えました。
特に明るめのベージュが、一層スタイリッシュに見えるおすすめの色です。
ベージュ色のコート・カーデガン
ベージュ色のコートやカーディガンは、ベーシックな色でどんなコーディネートにも合わせやすく、パリでも定番のアイテムです。
膝上丈のワンピースやスカート
フランスの女性たちは、年齢を重ねても膝が見える丈のスカートやワンピースで颯爽と歩き、エネルギッシュで若々しい印象を与えます。
日本では一般的に、年齢と共に膝上丈は控える傾向がありますが、フランスでは年齢に関係なく、自分のスタイルを楽しむことが大切とされており、自信を持って魅力を表現し続けています。
マクロン大統領夫人も、その代表的な存在です。
最初の写真は60代のジャーナリスト クレール・シャザル、3枚目はパリで見かけたマダム、最後の右側は70代マクロン大統領夫人ですが、皆膝を出しています。
色を取り入れる
ベーシックな色(黒、白、ベージュ、グレー)にカラフルな色をポイントで加えると、ぐっと華やかな印象に仕上がります。
特に3枚目のフューシャピンクは、イネス・ド・ラ・フレサンジュがベストセラーの著書で「持ちたい色のセーター」として紹介して以来、現在もフランスで大人気のカラーで、フランスの人気ブランドでも必ず登場する色です。
ネイビー
黒は変わらず人気のカラーですが、ネイビーを取り入れることで顔色が明るく見えます。
マリンボーダーの人気もあり、ネイビーのジャケットやセーター、マフラーは、パリのショップで定番アイテムとしてよく見かけます。
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50 代からのファッション : 避けたいスタイルと取り入れたいスタイル
次は若々しく見えるためにフランス人女性が気を付けている、避けたいスタイル・取り入れたいスタイルをご紹介したいと思います。
クラシックすぎるスタイルを避ける
とても無難でクラシックなスタイルですが、パリではほとんど見かけなくなりました。若々しさが感じられないのが残念です。
ダイナミックでエレガントなカジュアルシックなスタイルを、年齢とともに取り入れることで、より若々しい印象を与えます。
また、真珠のネックレスも、下の写真のようにカジュアルシックな服装と合わせると、モダンで素敵に仕上がります。
ブレザーを着る際には、ジャケットの袖を少しまくることで、ダイナミックでエレガントな着こなしが完成します。
このスタイルは、イネス・ド・ラ・フレサンジュが紹介して以来、パリのショーウィンドーでも袖をまくったジャケット姿のマネキンが並ぶようになりました。
実際に試してみると、服が体にフィットし、全体のバランスがよく見えます。
避けたいファッションの組み合わせ
50歳を過ぎたら老けて見えるため、避けたい組み合わせです。
- BCBGスタイル (真珠のネックレス+イヤリング etc ) ネックレスかイヤリングのどちらかを選び、両方つけない
- 毛皮のコート ご主人のお金を自慢しているようで10歳老けてみえる
- ミニスカートとミニショーツ 海辺で穿く以外は、子供っぽく見える
- ネオンカラーワンピース ネオン色は一部だけに取り入れ(セーターとかストール)、 ネオン色だけでコーディネートしない
この写真のような組み合わせはOKで、このネオンカラー、フューシャピンクのセーターはフランスで流行しています 。
取り入れたい組み合わせ
エレガントな部分にカジュアルを加えることで、クラシックになりすぎず、アクティブな女性スタイルが若々しさをだせます。
- ジーンズに宝石付きサンダル (スニーカーはNG)
- ペンシルスカートにバレエシューズ (ハイヒールはNG)
- イブニングドレスにトング・ビーチサンダル (宝石付きサンダルNG)
- フォーマルスーツにスニーカー (ハイヒールはNG)
- デニム生地のシャツにダイヤモンド入りネックレス (イブニングドレスはNG)
フレンチファッションの象徴、イネス・ド・ラ・フレサンジュ
フランスでマリンボーダーTシャツがブームになり、ネイビーやフューシャピンクが人気カラーになったのも、イネス・ド・ラ・フレサンジュのベストセラーとなった本 「もう今日着る服で悩まない、パリジェンヌ流おしゃれのレシピ」「大人のパリ イネスのおしゃれガイド 私のルールと行きつけアドレス」が影響しています。
これらの本は、カジュアルシックなファッションスタイルだけでなく、最小限の服やアクセサリーで暮らすノウハウも学べるため、とても便利です。
フランスではこれらの本に続くフューシャピンクの表紙の本「ラ・パリジェンヌ」が同様ベストセラーとなりましたが、日本では出版されていないようです。
私は全て購入しましたが、金色の表紙の本「もう、今日着る服で悩まない パリジェンヌ流おしゃれのレシピ」は、クローゼットを洋服やアクセサリーで一杯にしない、良いアドバイスとして気に入っています。
彼女が若さを保つために心がけているポイントは、なるほどと思わせるものばかりです!
- 身だしなみに気をつける(肌や髪の手入れに加え、匂いに気をつける)
- 歯のケアを怠らない (歯石除去は年2回)
- 笑って過ごす
- 砂糖を控える
- 自分の年を考えない
まとめ
少し着こなしを変えるだけで、年齢を重ねても魅力的で若々しい印象を演出できます。
この記事が参考になり、素敵なシニア女性がさらに増えることを願っています。
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