フランス在住の日本人にとって、お豆腐は貴重な食材。しかし、フランスのスーパーで手に入る豆腐は、日本のものとは一味違います。
モノプリなどフランスのスーパーで販売されている、常温保存可能な箱入り豆腐は、日本の豆腐とは風味や食感が大きく異なり、正直なところ食べにくい…。それでも売れているのを見かけると、不思議に思います。
そんな中、2025年からモノプリで新しく販売開始された「冷蔵保存の豆腐」が登場! これは、日本の木綿豆腐よりもやや硬めですが、これまでの豆腐と比べて、格段に食べやすい商品です。
本記事では、この新発売の冷蔵豆腐の特徴や、従来の常温豆腐との違い、おすすめの調理法について詳しく紹介します。
モノプリの新商品! 冷蔵コーナーの豆腐とは?

フランスの大手スーパー「モノプリ」では、これまでの常温保存可能な箱入り豆腐に加え、新たに冷蔵コーナーに「BIO TOFU NATURE(ビオ・トーフ・ナチュール)」が登場しました。
この冷蔵保存の豆腐は、オーガニックの大豆を使用し、保存料や化学調味料を含まず、シンプルな素材で作られています。
日本の木綿豆腐に近いものの、より硬めで、水分が少ないため、炒め物や揚げ物に適しています。
常温豆腐と冷蔵豆腐の違い

これまで販売されていた常温豆腐と、モノプリの冷蔵豆腐を比較してみましょう。
比較項目 | 常温豆腐(箱入り) | 冷蔵豆腐(BIO TOFU NATURE) |
---|---|---|
保存方法 | 常温 | 冷蔵(2〜4℃) |
硬さ | 非常に固くゴムのような食感 | 日本の木綿豆腐より固め |
匂い | 独特な豆の発酵臭があり、苦手な人も多い | ほぼ無臭で食べやすい |
料理用途 | そのまま食べるのは難しく、調理が必要 | 炒めもの、揚げ物 |
味 | クセが強く、そのままでは食べにくい | シンプルでクセが少ない |
常温豆腐は、日本の豆腐と比べて非常に硬く、噛むとゴムのような弾力があります。また、開封すると独特な発酵臭があり、日本の豆腐のような繊細な風味とは異なります。
そのため、「豆腐」として食べるには適していず、スープや炒めものにしても風味が強すぎて、日本の料理には向きません。
新登場の冷蔵豆腐は、常温豆腐と比べて以下の点で優れています。
- 柔らかさ:日本の木綿豆腐よりは固いものの、常温豆腐ほどゴムのようではなく、適度な弾力で食べやすい。
- 匂いが少ない:発酵臭がほとんどなく、料理にも使いやすい。
- 調理しやすい:日本の木綿豆腐より固いため、炒めても崩れにくく、味が染み込みやすい。
栄養成分の比較(100gあたり)
項目 | 常温豆腐(箱入り) | 冷蔵豆腐(BIO TOFU NATURE) |
---|---|---|
エネルギー | 161 kcal | 128 kcal |
脂肪(Matières grasses) | 10g | 7.5g |
飽和脂肪酸(Acides gras saturés) | 1.7g | 1.5g |
炭水化物(Glucides) | 0.6g | 0.5g |
糖質(Sucres) | 0.6g | 0.5g |
食物繊維(Fibres) | 2.4g | 1g |
タンパク質(Protéines) | 16g | 14g |
塩分(Sel) | 0g | 0.04g |
オメガ3(Acide alpha linolénique) | 0.6g | 記載なし |
✅ 栄養面では、箱入り(常温保存)の方がタンパク質・オメガ3・食物繊維が豊富。
✅ 冷蔵の方が脂肪・カロリーは少なめで、食べやすい。
原材料の比較
項目 | 常温豆腐(箱入り) | 冷蔵豆腐(BIO TOFU NATURE) |
---|---|---|
大豆含有量 | 27.5% | 23.8%(少なめ) |
凝固剤(Coagulant) | 硫酸カルシウム、塩化マグネシウム | 塩化マグネシウム |
添加物・保存料 | なし | なし |
✅ 箱入りの方が豆の含有量が多く、より「濃い」豆腐に近い。
✅ 冷蔵の方が塩化マグネシウムのみ使用(にがり)で、よりなめらかでクセが少ない可能性が高い。
どちらを選ぶべき?
選び方 | おすすめの豆腐 | 理由 |
---|---|---|
栄養価(タンパク質・オメガ3)を重視 | 常温 | タンパク質・食物繊維・オメガ3が多い |
クセがなく、なめらかで美味しい方を選びたい | 冷蔵 | 豆の味がマイルドでクセがない |
料理の用途 | 冷蔵 | 炒める、グリル、揚げる |
冷蔵豆腐のおすすめの食べ方

モノプリの冷蔵豆腐は、さまざまな料理にアレンジできます。
- 炒めもの:水切りせずに角切りにし、フライパンで焼いて、マーボー豆腐などに。
- グリル料理:オーブンで焼き、オリーブオイルやハーブを加えて洋風アレンジ。
- 豆腐ステーキ:厚めに切って、にんにく醤油や照り焼きソースで仕上げる。
- ヴィーガンそぼろ:細かく崩して豆腐ハンバーグなどに。
お味噌汁や、湯豆腐などには向かないです。
どこで買える? 価格や販売情報

冷蔵豆腐(BIO TOFU NATURE)は、フランス国内の主要なモノプリ店舗の冷蔵コーナーで購入可能です。
- 価格:250gで約3ユーロ
- 保存方法:冷蔵(2〜4℃)
- 賞味期限:開封前なら約2-3か月
まとめ
これまでパリのスーパーで買える豆腐は「日本のものとは別物」と思っていた人も多いですが、新登場のモノプリの冷蔵豆腐は、日本人にとっても使いやすく、クセがなく食べやすいのが魅力です。
特に、炒めものやグリルに最適で、豆腐料理の幅が広がります。
一方で、従来の常温豆腐は非常に硬く、独特の匂いがあるため、日本の豆腐を期待するとがっかりする可能性大。
フランスのスーパーで豆腐を買うなら、迷わず冷蔵豆腐を選ぶのがおすすめです!