フランス語の発音は、規則を覚えれば英語よりも簡単です。
アクセントの位置も英語と異なり、基本的には単語の語尾に置かれます(語尾が発音しない「e」で終わる場合は、その前の母音にアクセントが付きます)。
この記事では、住所を伝える際によく使われる「rue(通り)」の発音と、知っておくと便利な「r」と「e」の発音のコツをわかりやすく解説します。
「e」の発音と規則
日本語は常に母音で終わるため、フランス語の語末の子音にも無意識に母音を付け加えてしまうことがあります。
フランス語では、語尾の子音は c, r, f, l (英語の "careful" に含まれる子音)以外は通常発音しません。
発音する子音で終わる場合も、母音を加えずに発音することを意識することで、日本語的な発音を避けられます。
サイレント "e" に注意する
フランス語にはアクセント記号のついた「é, è, ê」と、記号のない「e」があります。
アクセント記号がついている場合は発音しますが、記号のない「e」は無音となり、発音しないことがあります。
例えば、「Livre」の発音は「/livr/」となり、最後は「/r/」で終わり、母音で終わっていません。
ただし、次の場合には「e」を発音し、「/e/」または「/ɛ/」の音になります。
1音節で子音で終わる場合: des[デ], les[レ]
同じ子音が2つ続く場合: je m'appelle[ジュマペル], adresse[アドレス]
語尾の子音字の前が s, m, n 以外の場合: avec[アヴェック], briquet[ブリケ]
https://www.france-jp.net/01cours/04-2hatsuon/index.html
発音しない「e」について
まず、語尾にある「e」は基本的に発音しません。例えば、「rue(通り)」や「étudiante(学生)」といった単語がそうです。
また、単語の間で子音に挟まれた「e」も、ほとんどの場合発音しません。
ただし、地方によって発音の違いがあります。
パリでは無音のままですが、南仏では日本語の「ウ」に似た音で軽く発音されることがあります。
この場合、発音記号は「/ə/」となり、日本語の「ウ」よりも力を抜いて発音します。
例:samedi(サムディ/土曜日)、maintenant(マントナン/今)
この発音の動画があるので、ご覧ください。
英語と異なる「R」の発音
フランス語の「R」は、舌は下の歯茎に軽く触れながら、のどの奥から震わせるように、うがいをする感じで発音します。
コツをつかむために舌を下の歯茎につけたまま、「ラ リ ル レ ロ 」と言ってみてください。
残念ながらフランス語ですが、このやり方を説明している動画がありますので、ご覧ください。
「R 」と「L」の発音の違いや発音の仕方を別の記事で詳しく説明しています。ご参考になればと思います。
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まとめ
フランス語特有の、日本語にない音や発音の特徴に注目してご紹介しました。
自然に発音できるようになるには、耳で繰り返し聞き、口と舌が無意識に動くよう毎日練習することが大切ですね。