カトリック文化が根付くフランスには多くの歴史ある教会が点在しています。
パリ滞在中にぜひ訪れたい教会を、パリ在住の私が厳選してご紹介します。
観光やショッピングの合間に、歴史と芸術が詰まった教会で心癒されるひとときをお楽しみください。
2024年12月8日再オープンのノートルダム大聖堂はこちらの記事をご覧ください。
サント・シャペル教会 Sainte Chapelle
サント・シャペル ( Sainte Chapelle) とは「聖なる礼拝堂」という意味でゴシック建築の至宝とされ、パリで最もステンドグラスの美しい教会です。
パリ裁判所の中庭にあるため、外からはあまり目立ちませんが、これだけ美しいステンドグラスの教会はないので、ぜひ訪れてみてください。
礼拝堂は1階と2階に分かれていて、ステンドグラスは2階だよ
1階の礼拝堂は、下層礼拝堂と呼ばれていて使用人のためだったため写真のイメージと全く違います。
2階の上層礼拝堂で見事なステンドグラスを見られます。
この教会は有料ですが、お金を払っても見る価値があります。
裁判所を通らないと入れないため警備が厳重で、特に平日はチケットを事前購入しないと、入れないことがあります。
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パリで最もステンドグラスの美しい教会として知られている【サント・シャペル 】教会。この教会を見ずにパリ観光を終えられません。 サント・シャペ ...
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住所 : 8, boulevard du Palais 75001 Paris
地下鉄 :
4号線 シテ ( ligne 4 : Cité) 一番近い
10号線 クリュニ・ラ・ソルボンヌ ( ligne 10 : Cluny La Sorbonne )
1,7,11,14号線 シャトレ ( ligne 1, 7, 11, 14 Châtelet )
出口が沢山あるので、一番教会に近いシテか、歩いて7分くらいのクリュニ・ラ・ソルボンヌがおすすめです。
RER ( 高速鉄道) :
B 線 もしくは C 線 サン ・ミシェル - ノトル・ダム ( RER B/ C Saint-Michel Notre-Dame )
営業時間 : 4月1日 - 9月30日 9時00分~19時00分 / 10月1日 - 3月31日 9時00分~18時00分
サクレクール寺院 Basilique du Sacré-Cœur
モンマルトルの丘にある白亜の建物、サクレクール寺院。この寺院は、ロマネスク・ビザンチン様式のバジリカ大聖堂で ここから見渡すパリ市内の景色も素晴らしく、パリ観光スポットの一つになっています。
丘にあるため、たくさんの階段を上るか有料のケーブルカー ( パリの地下鉄チケットが使えます) に乗らないといけないですが、画家たちの集まるテルトル広場や、ユトリロが常連で絵に描いたカフェ、" ル・コンシュラ "や、ピンクの建物が可愛い "ラ・メゾン ローズ " などがすぐ近くにあり、一緒に見学できます。
疲れない見学ルートはこちらの記事もご覧くださいね。
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住所 : 35 Rue du Chevalier de la Barre, 75018 Paris
地下鉄 : 2号線アベス ( Abbesses )
営業時間 : 月曜日 - 日曜日 10時00分~19時00分 入場無料
サン・ジェルマン・デ・プレ教会 Eglise Saint Germain des Prés
パリ6区お洒落なブティックが立ち並び、著名人も多く住むサン・ジェルマン・デ・プレ界隈にある、パリで最古の教会です。
有名なカフェ、レ・ドゥ・マゴもすぐ横にあります。
修道院の付属教会として建てられたのが543年ですが、その後再建が始まり、1163年にロマネスク様式の教会として完成した後、さらに修復を受けています。
外観からは想像できないほど、教会内部の壁や天井は、鮮やかな色で装飾され、フレスコ画も描かれています。
無料で入場できるので、この界隈で買い物や食事ついでにぜひ立ち寄ってみてください。
住所 : 3 Pl. Saint-Germain des Prés, 75006 Paris
地下鉄 : 4号線 サン・ジェルマン・デ・プレ ( Saint-Germain des Prés )
営業時間 : 火曜日 - 土曜日 8時30分~20時00分 / 日曜日、月曜日 9時30分~20時00分
サン・シュルピス教会 Eglise Saint Sulpice
サン・ジェルマン・デ・プレ教会から歩いてすぐのところにあるサン・シュルピス教会。
教会前の「4人の枢機卿の噴水」は、アメリカの人気テレビドラマ、「セックス・アンド・ザ・シティ」のパリでのシーンになり、そしてこの教会は、世界中で大ヒットした映画「ダ・ヴィンチ・コード」の舞台になりました。
ノートルダム大聖堂に次ぐパリ第2の大きさの教会で、ドラクロワのフレスコ画「天使とヤコブの闘い」「悪魔を撃つ大天使ミカエル」「神殿を追われるヘリオドロス」が無料で見られます。
サン・ジェルマン・デ・プレ界隈という場所柄、シラク大統領など様々な著名人のお葬式もこの教会で行われました。
住所 : 2 Rue Palatine, 75006 Paris
地下鉄 : 4号線 サン・シュルピス ( Saint Sulpice)
営業時間 : 月曜日 - 日曜日 8時00分~20時00分 入場無料
サン・トゥスタッシュ教会 Eglise Saint-Eustache
パリ1区シャトレ界隈にある教会で、外観はゴシック様式、内部はルネッサンス様式で、ノートルダム大聖堂をお手本に1532年から1640年にかけて建てられた教会です。
この教会でルイ13世の宰相リシュリュー、ポンパドゥール夫人、劇作家モリエールが洗礼を受け、モーツァルトの母親の葬儀も行われました。
素晴らしい7000本のパイプオルガンは見どころの一つで、毎週日曜日の17時から無料のパイプオルガンのコンサートがあります。
コンサート詳細は、公式サイト(英語版あり)でご覧になれます。
そして教会前のアンリ・ド・ミラー(Henri de Miller)の彫刻「L'ecoute ( 聞く)」もぜひ一緒にご覧ください。
住所 : 2 Imp. Saint-Eustache, 75001 Paris
地下鉄 : 4号線 レアール ( Les Halles ) RER ( 高速鉄道) : A,B,D号線 シャトレ・レアール ( Châtelet-Les-Halles)
営業時間 : 月曜日 - 金曜日 9時30分~19時00分 / 土曜日 10時00分~19時15分 / 日曜日 9時00分~19時15分 入場無料
マドレーヌ寺院 Eglise de la Madeleine
オペラ座やパリのプランタンデパートの近くにあるマドレーヌ寺院は、古代ギリシャ、ローマの神殿をまねたネオ・クラシック様式で、高さ30m、52本の柱が並んでいます。
内部の祭壇にはカルロ・マロケッティの「聖マグダラのマリアの歓喜」の美しい像や、フランソワ・リュードの「キリストの洗礼」像、ジェームス・プラディエの「聖母マリアの婚礼」像などがあり、教会内の豪華なパイプオルガンで、ガブリエル・フォーレが「レクイエム」の初演を行ったそうです。
住所 : Pl. de la Madeleine, 75008 Paris
地下鉄 : 8, 12, 14 号線 マドレーヌ ( Madeleine )
営業時間 : 月曜日 - 日曜日 9時30分~19時00分 入場無料
金色に輝くシャンデリアと高い豪華な天井から差し込む光が美しく、パリで好きな教会の一つです。インスタグラムに動画を投稿しています。宜しければご覧ください。
奇跡のメダイユ教会 Chapelle Notre-Dame-de-la-Médaille-Miraculeuse
日本では「奇跡のメダイユ教会」 として知られていますが、正式名は「不思議のメダイの聖母の聖堂」です。
この教会で売られているメダルを身に着けると、奇跡が起こる、幸福が訪れると言われ、1日に何度も行われるミサに参加するため、この教会には世界中の人が訪れています。
由来は1830年に、修道女カトリーヌ・ラブレが、聖母マリア様からメダルを作るようお告げを受け、このメダルがパリとヨーロッパでコレラの流行の真っ只中であった1832年に配られたところ、コレラが終息に向かったことから、奇跡のメダルと呼ばれ世界中で有名になりました。
左岸にあるデパート、ボン・マルシェのすぐ近くです。
住所 : 140 Rue du Bac, 75007 Paris
地下鉄 : 10, 12 号線 セーヴル・バビロン ( Sèvres Babylone )
営業時間 : 月曜日 - 日曜日 7時45分~13時00分 / 14時30分~19時00分 入場無料
ペンダント、ネックレスとして売られている、この奇跡のメダルは1,5 €から 6 €くらいの値段で購入できます。