フランス語学習者にとって、「12時」と「2時」の発音は聞き取りにくい音のひとつです。
発音記号は違いますが、ほぼ同じように聞こえることも多く、約束の時間を間違えてしまうことも。
正確に聞き取り、発音できることが大切ですね。この記事では、その違いを分かりやすく解説します。
フランス語12時と2時の発音の違い
12 と2の発音記号は以下の通りです。
douze : [duz]
deux : [dø]
数字の後の単語が、母音または 、Heure (時間) のような無音の「h」で始まる場合、数字の最後の子音の発音が、次の単語に結びつき発音されるため (リエゾン)、母音の「 u 」と 「ø」 の違いが聞き取れないと同じように聞こえてしまいます。
douze heures [duzœr」12時
deux heures [døzœr」2時
時間の他、以下の例があります。
- douze amis – deux amis 12人の友達 - 2人の友達
- douze ans – deux ans 12年 - 2年
- douze euros – deux euros 12 ユーロ - 2ユーロ
実際に発音している動画がありますので、聞いてみてください。 まずは12時と2時の発音です。
次に12 ユーロと 2 ユーロの発音です。
違いが聞きとれたでしょうか?
12と2の母音の違い ・発音の仕方
12 Douze [duz] の「u」と、2 Deux [dø] の 「ø 」は日本語の [ う」に近い音です。
12 Douze の場合は、日本語の「う」より口をすぼめ、唇を前に出し、舌は歯に触れません。
2Deux の場合は、日本語の「う」より口をすぼめ、唇を前に出しますが、ユ [y] の発音のように舌は下の歯に触れます。
「う」の音に関しては、「フランス語母音「ウ」- [u] [ø] [œ] の発音の違いを学ぶ」をご覧ください。
動画や音声と共に詳しく説明しています。
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日本語が母国語の人にとって、 Douze やフランス語でよく使う挨拶の言葉 Bonjour の「u」の発音は難しいと思います。
この音を注意して発音すれば、フランス人の発音に近づくのではと思います。
まとめ
フランス語は、日本語にない母音がたくさんあります。
特にリエゾンによって後の単語につなげて発音するので、より違いが聞きとりにくくなりますね。
もし12時か2時か分からない時は、お昼の12時なら正午 Midi 、午後なら14時 Quatorze heures と別の言葉に言い換えて確認すればいいと思います。
私も仕事の電話でよく確認していました。